東邦・製品の歴史

東邦・製品の歴史

■第三章「前編」 会社の変革さらなる躍進時代

1.5代目社長就任(昭和63年)

昭和63年11月1日、副社長として会社を支えていた村田岳生が社長に就任。大学卒業と同時に新入社員として、昭和41年に東邦電機に入社し、後に当時の日本国有鉄道の東京電気工事局に出向するという現場での経験を活かし、今まで以上の行動力と社員一丸となった新たな体制を構築していく。

2.温故会と知新会(平成元年)

東邦電機には「温故会」と「知新会」、2つの親睦会が存在した。昭和52年に発足した温故会は、定年退職した社員たちによる親睦会。また、昭和54年に発足した知新会は、将来の幹部候補生ともいえる新入社員と経営者による懇談を目的に発足した。平成元年3月12日、10周年を迎えた知新会による記念パーティーが開催された。

3.社員持株会の発足(平成元年)

ひとりでも多くの社員に、会社経営に参加して欲しいとの願いから社員持株会が発足。多くの社員たちの愛社精神を育むことに繋がった。

4.営業拠点の整備(平成2年)

昭和62年2月、四国出張所が業務を開始。また、同年4月にはそれまで出張所だった札幌、仙台、名古屋、四国、門司が、それぞれ北海道営業所、東北営業所、名古屋営業所、四国営業所、九州営業所と名称変更された。平成2年4月には、新潟出張所と金沢出張所が同時に開設され、同年7月には広島出張所が開設。全国10か所の営業拠点が整備され、お客様との繋がりをより深める努力が行われた。

5.環境改善(平成3年)

平成2年8月より3か月をかけ、外壁工事を行っていた相模工場のリニューアルが完了。平成2年11月には製品倉庫も完成し、管理体制の改善も行われた。さらに社屋の屋上には、社員から広くデザインを募集し現在の気風にマッチした新たな看板が設置され、平成3年3月28日、皆の投票で選ばれた新看板の除幕式が行われた。また、社員食堂も装いも新たに整備され、社員の憩いの場として活躍することとなる。



6.技術本部分室の開設(平成3年)

相模工場内にあった技術本部とは別に、工場から離れた場所に分室が開設される。研究室・実験室を備えた分室では、技術の向上と蓄積を目指し、本格的な研究が行われた。


7.“GO!! めざそう50!!”(平成4年)

中長期的な展望を見据え実施される「第3次5か年計画」がスタート。創立50周年に向けて「強い会社」の基礎づくりを視野に入れた“GO!! めざそう50!!”のスローガンが掲げられる。村田岳生社長の就任以来、毎年モットーも定められ、一年目は『作業じゃないよ仕事だよ』、翌年は『常に気配り心配り』、三年目は『「いじ」と「はじ」と「しじ」』、四年目は『額に汗して働こう』。そして、この年は『生きることは遊びじゃない』。ユニークでありながら琴線に触れる言葉が続くこととなる。


8.新たなるスタート(平成5年)

平成5年7月、多様化したお客様のニーズに素早く対応できる体制を目指し、会社の組織が大きく見直される。営業、生産のライン部門と研究、品質保証、企画、総務、創作のスタッフ部門をより明確にし、それぞれの組織内で責任をもつ体制となった。この期、東邦電機は創立50周年を迎えることとなり、新たな節目をスタートとした「新5か年計画」を策定。
『C&I(CREATIVITY&INNOVATION)』“21世紀への創造と変革”を標語に掲げて新世紀に向かい躍進を目指した。

9.記念式典(平成6年)

平成6年3月27日、浦安ブライトンホテルにて、創立50周年記念式典が開催。また、同年4月8日には、皇居近くのFMセンターにて、日頃お世話になっている協力会社各社を招待した「おかげさまで創立50周年」の記念パーティが開かれた。







■第三章「後編」 会社の変革さらなる躍進時代

 

10.神奈川県優良工場 認定(平成6年)

経営成績、作業環境、生産技術などに優れ、労働災害や公害の発生防止、また、労働時間の短縮や環境関連手続の遵守等への取り組みが評価され、神奈川県優良工場への認定が行われた。

11.新生産工場(CIEZ)竣工(相模工場内)(平成8年)

旧塗装職場の跡地に建設され、東邦の企業理念である「創造(=Creativity)、変革(=Innovation)、具現(=Embodiment)」を実践する場所(=区域=Zone)の頭文字をとって「CIEZ(シーズ)」と命名された。1階は生産職場、2階には全社員が集合できる可動式間仕切りの会議室が設けられた。

12.ISO9001認証取得(平成11年)

国際化基準の品質マネジメントシステムであるISO9001の認証を取得。顧客満足度の更なる向上と規律ある業務の確立を目指すこととなった。

13.高周波擬似軌道回路装置(自社製)完成(平成14年)

列車を検知する製品を主要製品としているメーカーとして、より高度な開発や解析を行うために、それまでは研究所などにしか設備されていなかった「高周波擬似軌道回路装置」を自社製作した。

14.創立60周年記念式典 開催(平成16年)

CIEZを使った初めての周年記念式典を開催。同時に協力会社様を始めとする取引先様や社員OBの方々に工場を開放し、主要製品のお披露目を行った。

15.全方向踏切警報灯(LED形) 誕生(平成16年)

LEDでは困難だった360度の視野角を実現したLED形の踏切警報灯が、お客さまとの共同開発で誕生した。

16.会社ロゴ・名刺リニューアル(平成18年)

企業の認知度向上・イメージアップを目的に、会社のロゴマークをリニューアル。それに伴い名刺のデザインを刷新し、グレー(大地)、ブルー(空)、グリーン(木々)を象徴した多色展開のユニークな名刺が誕生した。現在は、更にオレンジ(太陽)を加えた4色展開のデザインとなっている。

17.全方向踏切警報灯 テレビ番組登場(テレビ朝日)(平成21年)

2004年(平成16年)に誕生した全方向踏切警報灯がテレビ朝日のクイズ番組で紹介され、製品の認知度が向上。

18.相模工場 テレビ番組で紹介(NHK)(平成21年)

地域を紹介するNHK(BS)の番組にて座間市が紹介される。会社の敷地内に「踏切警報機」が設置されている点が注目され、相模工場が番組内で紹介された。

19.創立65周年記念式典 開催(平成21年)

創立65周年記念式典が相模工場(CIEZ)にて開催された。当社初のオリジナルノベルティグッズ(全方向踏切警報灯をモチーフとした携帯用ストラップ)が全社員に配付された。さらにこの年、やはり当社初の会社案内のプロモーション動画が制作された。

20.代表取締役社長 牧野純男 就任(平成21年)

約21年間社長を務めた村田岳生に代わり、第6代代表取締役社長に牧野純男が就任した。

21.グッドデザイン賞 受賞 全方向踏切警報灯(平成21年)

誕生から5年が経過した全方向踏切警報灯の構造改善が行われ、使用プリント基板を4枚から3枚に変更したLEDⅡ形が誕生。この製品は、当社初のグッドデザイン賞受賞製品となり、営業活動との相乗効果によりヒット商品となった。

22.天皇陛下より「秋の園遊会」へお招きを戴く 前代表取締役社長 村田岳生(平成22年)

前年に国土交通大臣表彰を受賞していた前代表取締役社長の村田岳生が、天皇陛下より秋の園遊会へお招きを戴いた。

23.期待の新製品が誕生 踏切警報灯(両面形)、列車進行方向指示器(両面形)eco1シリーズ(平成25年)

2012年(平成24年)から開発を行っていた期待の新製品、踏切警報灯(両面形)、列車進行方向指示器(両面形)の「eco1シリーズ」が、2013年(平成25年)11月の販売を前に、梱包箱に施した取付工事の支援機能等が評価され、日本パッケージングコンテストにおいて「包装アイデア賞」を受賞した。そして、全方向踏切警報灯に続く2度目となるグッドデザイン賞を受賞し、「BEST100」に入賞。東京ミッドタウンにて開催された「グッドデザイン賞受賞展」において、実機展示のほか当社社員によるプレゼンテーションが行われた。さらに、グッドデザイン特別賞「ものづくりデザイン賞」を受賞した。

24.第3回鉄道技術展に出展(平成25年)

幕張メッセにて開催された「第3回鉄道技術展」に初の単独出展。「Safety&Ecology」をテーマに、eco1シリーズの発表を行った。さらに「検知・記憶・表示」の当社のコア技術に沿った製品紹介を行った。

25.創立70周年記念式典 開催(平成26年)

創立70周年記念式典が相模工場(CIEZ)にて開催された。周年記念事業として、広報物全般に対する各プロジェクトチームを前年より立ち上げ、アニバーサリーマークの社内公募、鉄道写真の社内公募、会社案内・採用パンフレット・ホームページ・プロモーション動画制作等の活動を行った。

26.「ざまーる」に掲載(平成26年)

座間市魅力発信情報誌「ざま~る」に、「踏切警報灯でグッドデザイン賞を2度獲得」のタイトルで当社の相模工場が掲載された。

27.「かながわ中小企業モデル工場」指定(平成26年)

神奈川県内の中小企業を対象とし、他の模範と認められる工場を指定する制度で、県下で117工場、座間市では5工場目の指定となった。また、地域情報を発信する「タウンニュース」にも関連の記事が掲載された。


>>「第四章  深化と新化 新たな価値の創出時代」に続く