踏切の未来へ
東邦電機工業の代表製品・踏切警報灯は、2009年の業界初「全方向踏切警報灯」の受賞を皮切りに、
2013年に「eco1シリーズ」、2021年には「ecoKシリーズ」が受賞に輝きました。
2021年受賞「ecoKシリーズ」

踏切警報灯(全方向形)ecoK
特長
2019年4月eco1シリーズを進化させ、カラーユニバーサルデザインを取り入れた「ecoK シリーズ」が誕生しました。
・踏切警報灯(全方向形) ecoK は色覚の個人差を問わず、 より多くの人に見やすいカラーユニバーサルデザインに配慮して作られていると、 NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構により認証されています。
・従来の踏切警報灯と比較し、色弱者(P型、D型)の方が認識しやすい波長成分のLEDを使用して、色弱者(P 型、D 型)の方にも優しい警報灯にしました。
・発光面を大きく(φ170 からφ190)することで、視認性が向上しました。
・従来の踏切警報灯(片面)と同等の消費電流としたことで、現状設備の変更なしで全方向化が実現でき、導入コストを大幅に削減することができます。
・全方向踏切警報灯と同等の明るさですが、消費電流を約 30%減少させました。(700mA→500mA)
・背板機能を灯箱内に設けることで、背板への着雪凍結を防止し、視認性が向上しました。
・曲面を基調としたデザインの導入により、天板面積を 40%低減(当社既存製品比)。 天板への積雪が減少し、雪の自重で落雪させる機能が付加されました。
・設置時の状態のまま電圧測定が行え、メンテナンス性が向上します。
・セーフティー金具の導入により、設置時の落下防止と一人作業の実現、運用時の落下事故の未然防止が可能となります。
※詳しい定格および性能などは下記製品情報をご覧ください。

上段:踏切警報灯(両面形)ecoK、下段:列車進行方向指示器(両面形)ecoK
さらに、2013年度にグッドデザイン賞BEST100を受賞した、「踏切警報灯(両面形)」「列車進行方向指示器(両面形)」にもecoKが誕生し、Gマーク表記がみとめられました。
全方向形のecoKと 同様に、こちらの両面形も視認性・省エネ・メンテナンス性・導入性のすべてに配慮し開発された製品群です。
※詳しい定格および性能などは下記製品情報をご覧ください。
審査委員の評価
赤い円形の警報灯が交互に点滅し、黒と黄色の遮断機が降りることで安全を確保するという踏切の光景は、長きにわたり不変であり、これが完成形だと思い込みがちである。
しかし実際には、色覚の関係で赤色が識別しにくい、車椅子の低い視点からは見えにくいという声もある。
こうした部分にまで踏み込んで改革を実践したこれは、ユニバーサル踏切と呼びたくなる製品であり、多様性が尊重されるこれからの時代にふさわしいインフラであると感じた。
2013年受賞「eco1シリーズ」

東京ミッドタウンで開催された「グッドデザイン賞受賞展(G展)」出展の様子

特長
会社創立70周年の節目に合わせ誕生させたeco1シリーズ(踏切警報灯・列車進行方向指示器)。
2013年度の「グッドデザイン賞BEST100」、 さらにグッドデザイン特別賞「ものづくりデザイン賞」を受賞しました。
・消費電流・重量が通常の両面化の半分以下 を実現しました。
・視野角は、当社製踏切警報灯の2倍の範囲で視認することができます。
審査委員の評価
過去にも数回、踏切で使用される警報灯の審査に携わったが、この警報灯は今までにはない斬新なデザインと なっている。従来の古いイメージからの飛躍的な進歩が見られ、その中で表示の大きさや視野角の改善により安全性や 視認性も向上している。
街の中で共存する公共機器は様々な環境にマッチする事が重要なファクターとなるが、 このようなデザインに対する新しい試みは、次世代に勇気を与えるであろう。
2009年受賞「全方向踏切警報灯」



特長
・踏切を通行する皆さまの安全・安心の向上と地球環境対策の推進を、鉄道事業者様と共に具現しています。
・すべての方向から警報灯が視認でき、踏切の事故防止に貢献します。
審査員の評価
踏切の警報灯という長年手をつけられていなかった分野に、安全第一のデザインを持ち込んだ点が大いに評価された。 デザインが解決すべき分野がまだまだあることを、良い形でさし示した。安全を確保するためには欠かせない360度の視認性をもたせ、環境に配慮したLEDを採用するなど、技術的に困難なテーマもクリアし、丈夫な製品として結実させたことは、公共器機設備のデザインを一歩先に押し進めるものとして評価できる。
東邦電機工業の製品は、「安全」への確かなこだわりと、人への使いやすさ、環境へのやさしい視点から生まれています。
今後も私たちは、人と社会をつなぐインフラの進化を、ものづくりの力で支えていきます。